子宮筋腫の発生の原因は明らかになっていませんが、卵巣の働きと深く関与していることが分かっています。 筋腫が他の臓器に移転することはほとんどなく、卵巣から分泌される女性ホルモンの作用によって少しずつ時間をかけて大きくなります。 その大きさは目に見えない小さなものから、数十センチ大のものまでさまざまです。
子宮筋腫は多くの成人女性にみられるポピュラーな病気ですが、その症状は筋腫の大きさや数、できる場所によってさまざまです。 小さな筋腫や場所によっては症状が全く無いこともあり、婦人科の検診や妊娠時の検査で偶然発見されることもよくあります。 一般的な症状で最も多いのが月経の変化です。 月経期間が長くなる、出血量が増える、不正性器出血が起きるなどの他、それに伴い月経痛や貧血がひどくなる、息切れやめまい、顔色不良などが表れることもあります。 また子宮筋腫が大きくなり周りの臓器を圧迫することによる症状もあります。 その典型的なものは頻尿で、これは筋腫が膀胱を圧迫することによって起こります。 さらに筋腫が大きくなると大腸を圧迫して便秘になることもあります。 子宮筋腫の発生場所によっては受精卵の着床を妨げたり、精子が卵管を通る際に障害となったりして、不妊症の原因となることもあります。 また正常な場合と比べて、流産や早産の可能性が高いことも分かっています。 子宮筋腫の中でも子宮の内側の粘膜にできる粘膜下筋腫や漿膜下筋腫では、まれに腹膜炎などの合併症や、月経時に多量出血による出血性ショックなどの恐ろしい合併症を招きます。 特に症状がなく、不妊などの問題を抱えていなければそのまま放置しておいても大事に至るものではありませんが、子宮筋腫だからといって軽く考えず、異変を感じたら早めに受診をし、定期的に健診を受けることが大切なことです。
子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる塊で、良性の腫瘍です。